印刷物を発注する立場にある方は、用紙を選んだり、探したりすること、ありますよね。
印刷をお受けする印刷会社には当然ですが、用紙の見本を備えています。
用紙見本帳の棚を見ていると、本当にたくさんの銘柄があるなぁと改めて思います。
やみくもに探すと時間ばかりが過ぎていき、力尽きて明日にしよう...なんてことに。
見本帳の背文字を見ていると、用紙名に同じようなアルファベットの文字が付いています。この意味を知っていると、用紙を探す時間が少し短縮されるかもしれません。
まず、製紙会社を現すもの。用紙名に「OK」と付いていたら、王子製紙の用紙です。
王子製紙の見本帳からアタックしてみましょう。
次に、「GA」。これは、竹尾GA(グリーンエイド)シリーズです。製紙業界における環境負荷の低減をめざし、環境に配慮した紙を竹尾GA(グリーンエイド)シリーズとしてラインナップしています。ということは、竹尾の見本帳から探すことと、環境配慮の用紙を使いたいとなったら、GAが用紙名に入っているものから探してみましょう。
同じように環境配慮の観点からいえば、「FS」と「COC」が名前についている用紙は、FSC森林認証紙です。FSC森林認証制度は、森林の管理や伐採が、環境や地域社会に配慮して行なわれているかどうかを、信頼できるシステムで評価し、それが行われている森林を認証します。「FS」は、FM(森林管理)認証を受けた森林から生産されたた木材や木材製品(紙製品を含む)の証しであり、「COC」は、FM(森林管理)認証を受けた森林から産出された木材・紙製品を、適切に管理・加工していることの証しです。
余談ですが、「ウーペケーネス」というベルベット調の起毛素材のようなクロス紙があります。「ケーネス」は、「毛を寝かした(毛寝す=ケーネス)」から付けたそうです。
用紙名もいろいろ調べてみると面白そうですね。