ポータブル活版印刷機とは？

2017年12月に発売された学研の「大人の科学マガジン」の付録「小さな活版印刷機」がヒットしたと思ったら、今度は台湾発のポータブル活版印刷機がグッドデザイン賞を受賞したというニュース。
活版印刷を扱っている印刷ショップも根強いファンがいるらしく、目立たないが活版印刷ブームは続いているようです。
独特の風合いの紙、押しの強さによるくっきりとした凹みなど、立体感のある印刷に惹かれる活版好きの人って意外と多いんですね。

ポータブル活版印刷機：一枚の名刺

グッドデザイン賞とポータブル活版印刷機がなかなか結びつきませんでしたが、昔ながらの鉛の活字でオリジナル名刺を作ることができる「ポータブル活版印刷機：一枚の名刺」を調べてみました。
台湾のデザイングループ「一間印刷行」が、伝統的な活版印刷の魅力を伝えるために開発したこの商品は、2017年に台湾のデザイナー向けのクラウドファンディングサイトで、約1,800万円(日本円)を集め好評を博して発売され、日本のグッドデザイン賞を受賞したそうです。
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台湾ヒノキなどで作られたボディに、活字を並べる組版用のステッキや樹脂製アルファベット活字一式などをセットしたもの。活版印刷機の構造を改良し、個人でコレクションしたり持ち歩いたりできるよう小さなサイズにし、操作を簡便化。オリジナルデザインの名刺用ステッキが数種類か用意されています。
ステッキに活字を配置してインキをつけ、スライド式のふたを滑らせながら圧力を加えて印刷するというシンプルなしかけ。印刷物に均一な圧力をかけ、しっかりした圧での印刷が可能です。もちろん個人の氏名などを印刷するための鉛の活字は含まれていないため、別途購入しなければなりませんが、活版印刷の魅力を味わえるキットになっています。

なんとなく手元に置いてみたい気もしますが、私の場合は最初に1回使ったらそのまま机の上の飾りになってしまうかもしれません。

当社はオフセット印刷の印刷会社ですが、私は１度だけ活版印刷を体験しました。作業はレイアウトに合わせて活字を拾って、できあがった組版をもとに手動活版印刷機で１枚１枚印刷するという段取りでしたが、とても楽しく体験できました。

活版印刷の体験ワークショップは、ネットをチェックしていると、どこかで開催されていますので、機会があったらぜひ１度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?