紙でヘルメット?

コラム

自転車に乗るときにヘルメットをしますか?
自転車死亡事故の64%は頭部の損傷によるものだそうです。
皆さん、自転車に乗る時にはヘルメットをしましょう。

と言うのは簡単ですが、ここは印刷屋として紙でできたヘルメットを紹介したいと思います。
ジェームズダイソンアワードを受賞した「エコヘルメット」
リサイクル可能な紙製の折りたたみ式ヘルメットです。
自分が注目したポイントは5つあります。

1:こんな賞があったとは知らなかった。

まず何よりも「ジェームズダイソンアワード」という賞があった事に驚きました。こちらは2016年の第11回の受賞作品ということです。
「ジェームズダイソン」といえば、もちろんご存知「吸引力の変わらない掃除機」を開発された方ですね。
「ジェームズダイソンアワード」は、次世代のデザインエンジニアを育成する為の国際的な取り組みとして、教育慈善団体 ジェームズ ダイソン財団の主催で行っているもの。とても興味深いので詳しくはサイトをご覧ください。
http://www.jamesdysonfoundation.jp/news/jda2016internationalwinner/

2:紙の強度は凄い

「エコヘルメット」は、紙で出来ているのにとても強い。動画で鉄球を落とすのですが少し凹むだけで、これなら安全だなと思えます。私たちもペーパーブースとしてテーブルや椅子や棚などをショールームに展示しております。本当に紙は色々な物に変化して、使用されているんだと改めて思います。

3:日本の大学から端を発した

こちらを開発したのはアイシス・シファー氏ですが、慶應義塾大学大学院グローバルイノベーションデザインプログラムに参加した際、「kami」という作品からエコヘルメットの初期コンセプトを見出したそうです。2014年から研究開発を重ねて、作品の実現に至ったそうです。

4:そして5ドルと安い!

安全で、折り畳めて、何度も使えて、それでいて5ドルとは安い。デザインもコンセプトも素晴らしくて、ただ高価で誰も使えない、なんて商品はとても多いと思います。でも、この作品は構造がシンプルで材料も安価なので5ドルを実現できると言います。

5:レンタル自転車用として活用される

日本でもレンタル自転車が普及してきていると思います。この横浜にもベイバイクが走っているのをよく見ます。手軽に借りて行った先で返せるのは、観光にも仕事にも便利ですよね。使用しない時には平らにたたむことができますしね。

この作品のコンセプトに「レンタル自転車で使用する」とありますが、確かにレンタルにはヘルメットがありませんね。装備として付けるのは難しいかも知れませんが、自分用に一つ持ち運んでいてもよいかも知れません。

 

この作品は見た時に感動しました。
デザインには世の中を変える力があると思います。
こうした世の中をより良く変え、人の為になる物を創っていきたいですね。

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