「インスタ映えする写真の撮り方…」すでに古さを感じるタイトルですが、「美しく且つ印象的な写真はどう撮るのか」という普遍的なテーマと理解して、その中でも写真を撮る上で最も大切な「ライティング」光の扱い方について書いてみたいと思います。
写真はライティングが大切
写真の世界でライティングというと通常は、照明関連機材のセッティングのことを言います。そして、写真のクオリティーはライティングで半分以上決まってしまいます。
実際にスタジオでの撮影をご覧になったことのある方は、何やらとても複雑そうだな…と思うかも知れませんが、私たちが注意していることは「太陽は一つ」。基本は、自然光の再現です。
自然光で思い通りに撮影できることが基本ですが、そのためには写真が写る仕組みを少し知っておく必要があります。
ところで、「カメラ」の語源をご存知でしょうか?
ラテン語で「カメラ オブスキュラ」、「暗い部屋」という意味です。暗い部屋の壁に開いた小さな穴から見える外の景色が反対の壁に映ることの発見が、カメラの始まりとされており、写真はその光を写しとったものなのです。
カメラにしろスマホにしろボタンを押せば写真は「写ってしまう」ので、なかなか気が付かないのですが、普段から「光の向きと強さ」と「その結果としての被写体の諧調」をよく観察し、加えて「カメラと人間の目の違い」を認識することが大切です。
インスタで使える!初心者でもできるライティングのコツ
インスタは基本、自然光で撮影します。自然光が美しく且つ被写体が立体的に見える場所を探しましょう。
屋内の場合、窓が2面ある部屋が良いです。直射日光が入る場合はレースのカーテン、なければ半透明のポリ袋を使って光を和らげると良いでしょう。
お店であれば窓際の席が良いでしょう。被写体によりますが、窓に対してどの方向から撮るかで写真の印象は大きく変わります。白レフ板もあると良いです。
影となる部分は見た目以上に暗く写ります。ホームセンターで白いスチロール板が売っていますので、使いやすい大きさに切って使うと良いです。なければ、白いタオルやハンカチを誰かに持ってもらうことでも代用できます。
ライティングのコツを押さえるとこんな写真が撮れる!
婦人物の腕時計を家で撮ってみました。妻が自分で自分へのご褒美として買ったものです(後が怖いですね)。
インスタに限ったことではありませんが、写真を撮る時は、背景に気を配りましょう。背景で写真の質が変わります。
窓が2面ある部屋で明るい窓の反対側に白レフを入れました。
直射日光は入ってませんが、キラメキを出すため下の板ごと少し窓側に傾け、真俯瞰ではなく斜めから明るめに撮りました。
次は玄関のたたきに置いてみました。
直射日光が入っていましたが曇りガラスで和らげられ、キラメキ感を出すのにちょうど良い感じになっていました。玄関と反対側には、時計を囲むように白レフを置き撮ってみました。
この季節ならでは、マンゴーのタルトケーキです。横浜市戸塚では人気の洋菓子屋さんで、妻の機嫌をとるには良きアイテムです。
窓が2面ある部屋で、窓の反対側にはそれぞれ白レフを入れます。1つの窓からは直射日光が入り込んでいました。
曇りガラスの窓でしたが、窓を開けレースのカーテンを引くことでカーテンの影を強く出し、夏の午後という雰囲気を出してみました。家にいても色々と光の変化を楽しめますね。
自然光の場所をよく観察しながらインスタ映えの写真を狙ってみてください。
以上、初心者の方でも意識して簡単に取り入れられる『ライティングのコツ』でした。
『C.スクエア横浜』では、商品画像の撮影・編集を承っています。
《関連記事》
*“メタリックな商品”をキレイに撮る方法
*小物撮影の“背景紙”にも使える!珍しい紙を集めた「はしっこペーパー」