はじめまして! 校正担当のシバタです。
知っていると便利な校正記号について、ちょっとお話させていただきます。
相手に伝わることが一番です!
校正は、正しく直すことが目的なので、そのデータを修正する人にきちんと伝わるように修正指示をすることが大切です。
なので、文字で説明してもよいわけですが、校正記号を使えば、簡便で効率的、校正する側も修正する側もスピードアップしますので、ぜひ基本的なものだけでも覚えてください。
ただし、校正記号を入れたとしても、それに気づいてもらえなければ、せっかく間違いに気づけたのに、もう一回“赤字を入れ”なくてはならなくなります。
そうなんです、校正することを「赤入れをする」「赤字を入れる」とも言うように、必ず赤ペンで、大きくハッキリ目立たせることが必要です。
FAXで校正紙を送るときなどは、すべてが黒字になってしまいますから、校正記号を入れた周りを○で囲んだり、文字を付け足すなどして修正箇所をアピールするとよいと思います。
間違いやすい改段・改行と文字位置の修正
せっかく校正記号を使っても、間違って使っていたら、正しく修正されません。
間違いやすいのが、改段・改行と文字位置修正の記号です。いずれも向きが逆になっているのをよく目にします。これでは真逆に修正されてしまいます。
どっち向きだったっけ?と悩んだら、赤線をヒモだと思って両端を引っ張ったところを想像してみてください。改段・改行の場合は、ヒモを引っ張ったとき、下行に送りたい文字が下に行くのが正解! 文字位置の修正も、正しい方向へ文字が動いてくれたらOKです。
ちなみに、
先ほどから登場している「改段」と「改行」は、記号と意味が違うのをご存じですか?
上記の写真にあるのが「改段(段落改行)」の記号で、これは行を変えてさらに行頭が字下がりし、段落始まりとなります。
下記の記号が「改行」で、段落始まりの字下げはされませんのでご注意ください。
知っていると便利な記述記号の呼び名(その1)
カッコというとたいていは“( )”になるでしょう。“「 」”はカギカッコ。
しかしカッコにはほかに、“〔 〕キッコー・亀甲”、“[ ]ブラケット”、“{ }ブレース”などなど、たくさんの種類があります。 なので、他と区別して“( )”を使いたい場合は、正式名の“パーレン”、と指示すると間違いないと思います。