街の本屋さんが地域再生プロジェクト!?京都Kappan縁日の取り組み

コラム

ついつい発揮?「職業病」

印刷会社と紙は切っても切れぬ関係。そのせいか、印刷会社に勤める人間は、日常でも紙や、活字などへの興味・関心が尽きず、ついつい「この紙ってなに使ってるんだろう。」と考えてしまいます。また、中吊り広告を眺めては「あ、このキャッチコピーいいな」と思ったり、ついつい職業病を発揮することが多いように思います。
先日、私も発揮してしまいました「職業病」。
京都に旅行へ行ったときのこと。宿に着くと、出迎えて頂いた宿のスタッフの方に「明日、もしご予定が無ければ、近くの商店街でイベントをやっているので、行ってみてはどうでしょう?」と、ちらし兼うちわを頂きました。
うちわに大きく書かれた「KAPPAN縁日」の文字。もしかして、この「KAPPAN」って「活版」では?
よく見ると、書店、印刷会社、デザイナー等がやっているイベントのよう、これは見に行かなくては!ということで、観光そっちのけで行ってみました。

KAPPAN縁日とは?

「堀川アート&クラフトセンター(仮称)」が建設予定の更地で行われた、今イベント。
同センターは京都府と大垣書店が進める地域活性プロジェクトで、建設後は地域の方々が気軽にアートに触れることができる施設になるそう。そんな憩いの施設が立つ前のプレイベントとして行われたのが「KAPPAN縁日」とのことです。
KAPPAN縁日 公式Facebook:https://www.facebook.com/events/312599849514865/

当日は作る楽しさを体験できる企画がありました

『ものづくりに興味のあるたくさんの人にご挨拶とご縁を結びたいという気持ちを込めて』企画したというイベントだけあり、ブックカバー作り、金魚行燈づくり、しおりづくり、などの様々なワークショップが開催されていました。
変わったものでは、『書体見本帖作り』というものもあり、多くの方でにぎわっていました。

数あるワークショップの中で、私はリングノートつくりと、ブックカバーつくりに参加しました。

リングノートづくり

スタヂオ・ユニこだま印刷」のブースで行われていたのが、リングノートづくり。
まずは数種類の中から表紙のデザインを選び、次に中の色紙を選び、本文は無地もしくは方眼から選ぶことができます。最後にリングの針金の色を選んで、スタッフの方に綴じて頂いて完成。人によって、表紙の絵柄と色紙を選ぶパターンが違うので、待っている間も様々なノートができていく姿を見られて楽しくなるようなブースでした。

ブックカバーづくり

りてん堂ブースで開催されていたのは、ブックカバーづくり。様々なデザインのブックカバーを購入でき、希望者は、ブックカバーにその場で好きな文字を活版印刷で入れることができます。印刷はスタッフの方に教わりながら、自分で実際にテキンに触れて印刷できるので、とても人気のブースでした。

テキンは「大人の科学マガジン」で大人気となった小さな活版印刷機のモデルとなった活版印刷機です。当社の社員も思わず買ってしまうほど大人気だった分、実物に触ってみたかった方も多かったのかもしれません。活版ならではの少し凸凹とした感触が楽しめるものができました。

観光地の多い京都らしく、宿のスタッフの方に「イベントをやるので、もし予定が無ければ立ち寄ってみてはいかがですか?」というアナウンスを頂いて、今回行ってみたイベントですので、地域と密着した集客の手法としても参考になりました。
また、普段エンド顧客と直接対応することの少ない印刷会社が「ものづくり」を通して、地域活性を図ることで、直接印刷物を手に取る方との会話ができるというのも、本イベントの魅力ではないでしょうか?
さらに地元の方に「作ったもの」への愛着を持ってもらうことで、その体験を得られる経験をくれた会社にも愛着を持ち、会社の価値を高める施策として参考になるイベントでした。

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