毎年この時期によく見かける「ダメ。ゼッタイ。」のキャッチコピーはどう生まれた?

コラム

来る6月26日は、「国際麻薬乱用撲滅デー」。

毎年この時期に行われるのが、薬物乱用防止のためのキャンペーンです。
『「ダメ。ゼッタイ。」普及運動』は今年も6月20日~7月19日まで展開されています。
「ダメ。ゼッタイ。」のキャッチコピーはほとんどの方が、どこかで見かけたことがあると思います。
最近は地球を擬人化したキャラクター「ダメ。ゼッタイ。君」も登場していますね。

キャッチコピーの歴史とは

使われ始めたのが最近のように思う方も多いと思いますが、その歴史は古く、1987(昭和62)年に財団法人 麻薬・覚せい剤乱用防止センター設立時に遡るといいます。それ以来、ポスターなどのビジュアルやキャンペーンガールは変わっても、このキャッチコピーはずっと使われてきました。

そういうケースはあまり例がなさそうですし、キャッチコピーがそのまま『「ダメ。ゼッタイ。」普及運動』のキャンペーンタイトルになるということも珍しいと思います。

キャッチコピーの生みの親は?

一見、誰でも思いつきそうなキャッチコピーですが、カタカナ+2つの句点で「ダメ。ゼッタイ。」としたところに、凄腕のコピーライターの手によるものと確信していましたが、そのとおり、約30年前につくられたこのフレーズは、最近は「そうだ、京都、行こう。」や「ボス、飲む」を書かれた著名なコピーライターの方の作品と聞けば、誰もが納得するでしょう。

そのわりには、かなり長い間、雑に扱われているコピーでもありますし、警察官が考えたというような説も流れているようで、商品やサービスのコピーと違って、すでにみんなで共有できるコピーになってしまっているようで、それはそれで凄いことだと思います。

このような標語的なキャッチコピーは、パッと見で相手の心を強く捉える力が必要ですし、わかりやすさ、シンプルさ、アイキャッチャー的な要素も求められますが、この「ダメ。ゼッタイ。」は、その要素をすべて揃えているように思います。

最近では「ダメ。ゼッタイ。」のコピーは、『「ダメ。ゼッタイ。」普及運動』にずっと使われ続けると同時に、コピーだけひとり歩きして、犯罪などやってはいけないことを訴える言葉としても拝借され、さまざまに重宝されているようです。

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