デザイナーとして日々制作に携わる中で、何より嬉しいのは、お客さまからの声です。
「デザインがカッコいい」「クリエイティブのクオリティが高い」「(お客さまの先の)お客さまからの反応が良い」など、こうしたお声をいただくたびに、デザイナー一同大変嬉しく思っています。
野毛印刷には約10名のデザイナーが在籍しており、それぞれ
・可愛らしいデザイン
・上品なデザイン
・かっこいいデザイン
など、得意分野があります。
この記事では、「かっこいいチラシ・ポスター・ビジュアルを作るための考え方とデザインのポイント」にフォーカスし、制作現場で実践しているコツをご紹介します。
まずは「かっこいいデザイン」のイメージを固める
かっこいいデザインを作る第一歩は、完成形のイメージを具体化することです。
私がよく行うのは、「Pinterest(ピンタレスト)」で「チラシ デザイン」「ポスター デザイン」などのキーワード検索を行い、既存のかっこいいデザインを調べること。
・どんな色使いか
・どんな写真表現か
・どんなフォントが使われているか
を観察することで、「かっこいい」の共通点が見えてきます。
この方法は、デザインを発注する立場の方にもおすすめです。
事前にイメージを共有しておくことで、「思っていたデザインと違う……」といったミスマッチを防ぐことができます。
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かっこいいデザインは色数を少なめに
全体の方向性が決まったら、次に行うのが色設計です。
かっこいいデザインを目指す場合、基本は色数を極力しぼることが重要です。
メインカラーは、黒や白などの無彩色にすることが多いです。
・黒:力強さ、重厚感
・白:洗練、清潔感、清涼感
など、デザインのイメージに合わせてメインカラーを決定します。
メインカラーを決めたら、次にアクセントカラーを決めます。
赤や青、黄色など、目立つ色を使用することで全体が引き締まり、パキッとした印象になります。
〈“かっこよさ”を意識した色使いの制作事例〉
写真加工でかっこよさを引き出す

コントラストを調整する
写真を使う場合、加工の仕方で印象は大きく変わります。
私がよく行うのが、コントラストを強める調整です。
特に、金属製品や工業製品では、金属の質感やハイライトを際立たせることで、硬質でシャープな「かっこよさ」を演出できます。

色味と彩度を調整する
もう一つ重要なのが、写真の色味です。
色はそれぞれ、「赤=情熱的」「青=冷たい」といった印象を持っています。
そのため、写真の色味を調整することで、印象をグン変えることが可能です。
かっこいいデザインでは、
・赤みや黄みを抑える
・青みをやや強める
・彩度を落とす
このいずれか、または組み合わせを使うことが多くなります。
青は「冷静・クール・知的」といった印象を持つため、工業製品や無機質なデザインと非常に相性がいいです。
また、写真は情報量が多く色数も増えがちです。彩度を下げることで、色数を整理し、洗練されたかっこいい印象に仕上げることができます。
かっこいいデザインはフォントにもこだわる!
チラシやポスターには必ずキャッチコピーが入ります。
このキャッチコピーをどう見せるかで、デザイン全体の印象が決まるといっても過言ではありません。
フォントは、
・太さ
・形
・文字間
などの違いだけでも、「力強い」「シャープ」「無骨」「スタイリッシュ」など、印象が大きく変わります。これはかっこいいデザインに限らず、どんな方向性のデザインでもフォント選びは最重要ポイントです。
制作事例:海上保安庁さまWEB CM「#絶対海保」

制作事例:東京汽船株式会社さま「就航カード」

フォントについては、こちらの記事でも解説しています。
かっこいいデザインを作るときのポイントまとめ
今回は、かっこいいデザインを作るための基本的な考え方をご紹介しました。
ポイントは、以下の4つです。
1.かっこいいデザインのイメージを明確にする
2.使用する色数はできるだけ少なく
3.写真のコントラスト・色味・彩度を調整する
4.フォント選びにもこだわる
この4点を意識するだけでも、デザインの完成度は大きく向上します。
また、当社の制作事例はこちらからご覧いただけます。
野毛印刷では、お客さまの目的や課題に応じた、「伝わるかっこいいデザイン」の提案を得意としています。
かっこいいデザインの制作物をご検討中の方は、お気軽にご相談ください!
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