インタビュー動画での質問のコツを紹介。インタビュアーは“質問するだけ”じゃない!

クリエイティブ / 動画

こんにちは。カメラマンのワタリーです。

突然ですが、皆さんは自社内で動画を作ろうと思ったことはありませんか?「リクルート動画(採用動画)」や「製品導入事例の動画」など、今や多くの企業にとって必須のコンテンツとなっています。

特に多いのが「インタビュー形式の動画」です。
リクルート動画では自社社員に日頃の仕事の様子を、導入事例では企業の担当者に自社製品のメリットを聞き出し、動画にまとめるのが一般的です。

しかし、突然「インタビューしてこい!」と言われても、何を準備し、どう進めればよいのか分からないという方も多いと思います。

そこで今回は、テレビ業界で経験を積んだ私が、インタビュー動画における「インタビュアーの役割とそのコツ」をご紹介します!

活字と動画でインタビュアーの役割は異なる!

新聞や雑誌などの活字媒体のインタビュー(「ペン取材」といいます)と、インタビュー動画には大きな違いがあります。

ペン取材は、その名の通り「取材」です。対象者の答えを記者やライターが文字としてまとめたものがコンテンツになります。必ずしも対象者の言葉をそのまま使用する必要はなく、記事にする際、文脈を変えない範囲内で適切な言葉に書き換えることが可能です。

一方、リクルート動画や導入事例などのインタビュー動画は、対象者の表情や言葉そのものがコンテンツになります。編集を行っても、対象者が言っていない言葉を発言したかのように編集することはできません。

また、コンテンツの特性上、「言ってほしいこと」がある程度決まっていることが多くあります(むしろ、決めておくべきです)。

つまり、インタビュー動画におけるインタビュアーとは、動画で使いたい言葉を相手に言ってもらうための「言葉の引き出し役」、誤解を恐れずに言えば「言わせ役」なのです。

よく芸能人の記者会見で見かける、芸能レポーターの「言わせる技術」には驚かされますよね。

動画でのインタビューのコツ

インタビュー動画では、ペン取材にはない動画ならではのコツがいくつかあります。その中から、特に重要なポイントをご紹介します。

動画インタビューをしている画像

インタビュー動画のコツ①「相槌を打たない」

インタビュアーの声をマイクで拾ってしまう可能性があるため、相槌はNGです。ただし、無反応だと対象者は話しづらくなります。

うなずきや表情、ジェスチャーで「あなたの話を聞いていますよ」とアピールをしましょう。

 

インタビュー動画のコツ②「YES/NOで答えられる質問をしない」

「あなたは○○部の所属ですよね?」と質問すると、対象者は「はい」と答えます。そうすると、動画では「はい」という部分しか使えず、意味が通じません。

「あなたの所属部署は?」と聞けば、「○○部です」と答えてくれます。

言い回しを工夫し、YES/NOで答えられる質問を減らすようにしましょう。

 

インタビュー動画のコツ③「理解できていないフリをする」

リクルート動画などの社員インタビューでは、社内用語や専門用語など、社外の人や学生には意味が伝わらない言葉が出てくることがあります。ペン取材では別の言葉に置き換えることができますが、動画ではできません。

そのような場合は、やや首をかしげるなど、理解していないような表情やジェスチャーをしてみましょう。
そうすることで、対象者は「自分の話がわかりづらかった」と認識し、よりわかりやすい言葉に言い換えてくれるかもしれません。

 

インタビュー動画のコツ④「直球で『○○と言ってください』とお願いする」

いろいろな方法を試しても、動画に使えるいいフレーズがなかなか引き出せないことがあります。

そのような場合は、「それらをまとめて、〇〇と言ってもらえますか?」とストレートにお願いしてみます。奥の手ですが、私自身も何度かあります。

ただし、対象者の意図に反する発言を誘導するのは倫理的に問題があるため、使うシーンは慎重に判断することが大切です。

 

インタビュー動画のコツ⑤「核となる質問は事前に告知しない」

私の経験上、事前に質問リストを渡すと、対象者(または上長)が一字一句原稿を作ってくることがほとんどです。
しかし、丸暗記した原稿や、カメラ横に出されたカンペをスラスラ話す姿を撮影しても、視聴者にはリアルな声として伝わりません。

質問リストの提出を求められた場合は、大まかな質問のみを事前に伝え、核となる質問は抜き打ちで行いましょう。
その質問に対象者は即答できないかもしれませんが、インタビュー動画の場合、言い淀んだり考えたりという一見無駄な数秒間があることで、対象者の声がぐっとリアルに感じられるようになります。

インタビュアーの役割とコツ まとめ

インタビュー動画では、動画特有の編集工程を考慮した質問方法や、視聴者に与える印象を意識しながら「動画で使える言葉」を引き出すことが重要です。

相手の心を開く話し方についてはビジネス書も多く出ているので、それらと組み合わせながら、より魅力的なインタビュー動画を作ってみてください。

ちなみに、当社ではインタビュー動画の制作も数多く手がけています

・リクルート動画での先輩社員インタビュー
・導入事例動画での導入企業さまインタビュー
・イベント開催報告動画での来場者インタビュー

など、幅広く対応可能です。
「インタビュー動画を作りたいけど、社内にリソースがない!」とお悩みの方は、ぜひ一度当社にご相談ください。経験豊富なスタッフが、用途や目的にあった動画を制作いたします!

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TAG: インタビュー  動画 
ワタリー・ヤスレフスキー

イマ風に言えばテレビ番組の「技術さん」出身。

在京民放局でのカメラアシスタントで経験を積み、主に報道番組やドキュメンタリーの撮影・編集・構成作家・ディレクターとして活動。
野毛印刷に転職した現在も同様の業務を行う。

コロナ禍でニーズが急増したライブ配信業務では、テレビ局勤務時代の長時間討論番組の経験を生かしてスイッチャーを担当。

昔の血がさわぎ、消防車を見るとカメラをかついで追いかける。
が、最近は息切れが激しい。

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