世界中でいちばん歌われている歌は何だと思いますか?
ヒントは、「この歌は1年365日この歌を世界中で歌われています」、「しかも歌う人は誰もが笑顔」。
世界でいちばん歌われている歌とは…
答えはもちろん「ハッピーバースデートゥーユー(Happy Birthday to You)」です。
ギネスにも認定されていて、音楽著作権で史上最も稼いだ曲の第1位に選ばれています。
そこまでは知っていても、いつ誰が作った曲なのか、どんな経緯で広がったのかを知っている方はかなりのもの知りだと思います。
実はこの歌の原曲は、1893年にアメリカのケンタッキーに住んでいたヒル姉妹が作詞・作曲した「Good Morning to All」です。
Good morning to you,
Good morning to you,
Good morning, dear children,
Good morning to all.
という詞で、幼稚園の朝のご挨拶といった感じだったこの歌が、1924年に出版されたある曲集に無断で収録され、原曲にはなかった2番の歌詞として「Happy Birthday to You~」が追加され、その後1番の歌詞が抜けて2番の歌詞だけの誕生日ソングとして親しまれるようになりました。
1931年頃、ブロードウェイのミュージカルで「Happy Birthday to You」が無断で使用されたことで、ヒル姉妹は裁判を起こし、この時点では著作権が成立せず請求が棄却されますが、その後、改めて著作権登録を行い、アメリカの著作権を保有するワーナーブラザーズに、毎年およそ200万ドル (約2億円) の使用料が支払われていて、アメリカン著作権保護期間の延長により2030年まで存続するそうです。日本では、英語詞は1999(平成11)年に、曲は2007(平成19)年にそれぞれ著作権が切れています。
ちなみに、カラオケにはDAM、ジョイサウンドのどちらにもこの曲が配信されており、毎日あちこちのボックスで歌われています。
最新のカラオケ人気曲ランキングでは、米津玄師の「Lemon」や中島みゆきの「糸」、高橋洋子「残酷の天使のテーゼ」、一青窈の「ハナミズキ」などが常連ですが、洋楽の年間ランキングぶっちぎりの第1位がこの「Happy Birthday To You (ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー)」。
ほとんどは誕生祝いにアカペラで歌われる曲ですが、カラオケでも毎日たくさんの人たちが歌っているはず。世界中で愛され続ける曲として納得のランクインですね。