擬態するパッケージ?
「冷凍庫に入れておいたアイスを知らないうちに家族に食べられた!」
そんな経験がある方は朗報です!!
この悲劇を無くそうと開発されたのが保冷剤そっくりのパッケージを採用した竹下製菓の「DO NOT EAT」という商品です!中身は同社のロングセラー商品「ブラックモンブラン」。
この商品の特設サイトでは開発秘話を惜しみなく紹介してあり、歌手とのコラボもしています。
昨年の9月から全国のドン・キホーテで売り出し、販売も好調とのこと。
ロングセラー商品もパッケージや売り出し方の工夫次第で話題を作り、さらに売上を伸ばすことが可能だということがわかります。
同じ商品棚にないデザイン
いまや、ローションティッシュといえば、この商品名しか思い浮かばないほど、人気の商品「鼻セレブ」。
動物のパッケージがかわいらしく印象的ですが、発売当初は全く違うパッケージだったことをご存知ですか?
日経BP社のこちらのサイトによると、当初は上品な水色一色のパッケージだったが、売上が伸び悩み、パッケージのリニューアルによって爆発的に売れるようになったとのこと。
ティッシュといえば、花柄等が定番だった中、動物の顔という他とは違ったビジュアルが目を引きました。
持ち運びたくなるデザイン
世界三大広告賞をご存知でしょうか。カンヌ国際広告賞、クリオ賞、One Show の3つだそうです。毎年世界各国から趣向を凝らした作品が集まってきます。
その中のクリオ賞で2017年に銀賞をとり、話題となったのが、マツモトキヨシのトイレットペーパー。
PB商品のパッケージに消費者の意見を反映しており、トイレットペーパーを持って歩くのが恥ずかしいという声に着想を得て、持ち帰りを楽しく」というコンセプトで開発されました。
こちらのリンク先の画像を見ていただければわかるように、胸に抱えると赤ちゃんを抱っこしているように見えるデザインや、肩に載せるとラジカセを担いでいるように見えるデザインなど・・
デザインがかなり斬新です。
9月の発売以降、想定を上回る売れ行きで販売店舗も順次拡大中とのこと。
ネット通販にはない実店舗で購入する際の『持ち帰り』というニーズにフォーカスした面白い取り組みではないでしょうか。
パッケージ×AR(拡張現実)で付加価値をつける
Bean to Barチョコレート専門店・ミニマル(Minimal)がバレンタインにチョコレートとともに音楽を贈る「Music with Chocolate~Valentine Edition~」を期間限定販売。
バレンタイン特別仕様商品パッケージにオリジナルARアプリでスマホをかざすと音楽が再生される仕組みで話題になりました。
2018年では、江崎グリコが主力商品の「ポッキー」でARを使ったキャンペーン「恋人はポッキー」を実施。5品目のパッケージに、それぞれの商品をイメージしたオリジナルのイケメン男性キャラの絵をデザイン。専用のARアプリでパッケージにスマホをかざすと、時間帯によって異なる甘い言葉で話しかける仕組みです。
若い女性に関心をもってもらい、コンビニなどでの購入を増やすのが狙いだそうです。
少子化が進む中、新しい技術と連動したサービスでネット世代に話題を提供し、顧客層を広げようとしているのではないでしょうか。
商品自体を保護するという意味合いもあるパッケージですが、遊び心を持ったデザインをすることで、より親しみやすい商品になることが出来ます。売上を伸ばす手段の一つとして、パッケージを見直す。というのも良いかもしれません。