「販促企画のツボ」の連載、第十六回目です。
前回は2019年7月の「販促企画のツボ」を解説しました。2019年7月に気になるのはやはり「天候」でしょうか。7月から夏のイベントが目白押しですが、気象庁の気候予測として、降水量は「平年並みか多い」と発表されています。昨年は集中豪雨が起こりました。5月中から暑い日が続いていますし、天候には注意が必要ですね。
それでは今回のテーマ「2019年8月の販促企画のツボ」に入ります。
2019年は8月の「お盆」も大型連休になる!?
2019年の4月末から5月上旬にかけて、天皇陛下の即位式などのイベントからゴールデンウイークが10連休(4月27日から5月6日まで)になりました。これまでにない連休になったことで、家族や友人とゆっくり過ごせたり、遠くへの旅行ができたりといった一方、「あまりに休みが長すぎるのも・・」という否定的な意見もあったと思います。
このような大型連休はしばらくない、と思いきや、今年の「お盆」も大型連休になることが見込まれます。日程は8月10日の土曜日から8月18日の日曜日まで。8月12日の月曜日が「山の日」のため祝日、8月13日の火曜日から16日の金曜日までが通常のお盆休み期間となり、トータルで9連休になるという試算です。
4月から正式にスタートした「働き方改革法案」。有給の取得も義務化されており、取引先や仕入先がお休みになると思われるこの時期に「有給取得推奨日」としてお休みになる企業も多いと思われます。2019年8月の「お盆9連休」はほぼ確実な線かもしれません。8月はこの9連休を軸として販促企画を検討していくのが良さそうです。
5月の10連休と8月の9連休の違いは、「気候」
5月のゴールデンウイーク10連休と8月のお盆9連休の明確な違いは「気候」です。2019年の5月の平均気温が19.8℃(気象庁発表)。同じく気象庁発表の昨年2018年8月の平均気温は28.1℃です。2019年の5月下旬は非常に暑い日が続いていましたが、データでみると今年の5月と昨年の8月でこれほど気候に差があるのです。
となると、やはり夏の季節のイベントである「海水浴」「プール」「花火大会」「お祭り」などは販促企画として強そうです。また「熱中症」や「脱水症状」の対策も同時に必要になってきます。このあたりは自社の製品やサービスと掛け合わせながら独自の販促イベントを話し合ってみてください。
ちなみにもうひとつ、8月の販促企画が5月の販促企画と異なる部分があります。8月の販促は一般的に6月の「ボーナス後」になるということです。今回の5月の10連休は特別なものでしたが、8月の「お盆」の時期に毎年旅行や遠出をしている方もいらっしゃいます。より直接的な手を打つことができるお盆の9連休になるかもしれませんね。もちろん「逆張り」として「9連休でもやることないよね。自宅や近くで楽しもう」を軸にした販促コンセプトもアリです。