「販促企画のツボ」の連載、第十二回目です。
前回は2019年3月の「販促企画のツボ」を解説しました。3月はトレンドの動きに注意する月です。「ひな祭り」「ホワイトデー」「卒業式」といった販促イベントだけではなく、春の装いや新生活の需要のタイミングを読むことも重要になります。また今年は4月に新元号の発表が控えています。世の中の仕組みが変わる時期ですので、お客様との接触の機会にもつなげたいところです。
それでは今回のテーマ「2019年4月の販促企画のツボ」に入ります。
新元号、皇太子様即位、GW10連休が目玉の4月だけれど・・
冒頭でも触れたとおり2019年4月のメインのイベントは新元号の発表になりそうです。発表のタイミング自体が4月になるわけですから、事前の対策は難しそうです。「新元号が発表された直後からこんなイベントをやろう!」ということだけは決めておいても良いかもしれません。
4月の下旬からゴールデンウィークが始まります。4月27日の土曜日から、一般的なお休みが始まることになります。4月30日に天皇陛下の退位があり、5月1日が皇太子様の即位、5月2日が「祝日法」により休みになりました。10連休のGWとは、4月27日から5月6日までの10日間を指します。特に旅行会社や観光地の方々は、この期間の販促に力を入れられるのではないでしょうか。
ただもう一点だけ、頭に入れておいて欲しい販促イベントがあります。それは「母の日」です。今年は新元号、皇太子様即位、そしてGW10連休と特別なイベントによって影が薄くなっていますが、例年だと「母の日」は春の一大イベントのひとつです。
今年は「母の日」イベントが販促の穴になる!?
2019年の母の日は5月12日の日曜日です。GWの10連休の直後の週末ということで、少し目立たなそうな雰囲気があります。競合他社の販促も10連休に全力投球で母の日までは手が及ばないかもしれません。しかし、母の日の市場規模は約1,170億円。バレンタインデーの市場規模が約1,300億円、ハロウィンの市場規模が1,240億円ですから、まだまだ大きな需要がある市場だといえます。
今年の4月の販促イベントは「母の日」が穴になる可能性があります。GW10連休の販促はどこも力を入れてくるでしょうから、元々の市場規模が読みやすい母の日に予算をかけるという手もあります。もしくは、GWの10連休と母の日を合わせて、日帰り旅行や食事、エステなど時間も使う「体験系」のプレゼントをお客様に提案するのはどうでしょうか。
新元号、皇太子様即位、GW10連休そして母の日、いずれにせよ2019年の4月に入ったら販促をスタートできるように今から準備を進めておきたいですね!