皆さんは印刷物を作る際、どのように紙の種類を決めていますか?
デザインや用途にあった紙を選んだりと、こだわりがある場合も多いと思いますが、「ばら撒くチラシだから特にこだわりはない」「紙のことは詳しくないので印刷会社におまかせ」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、紙を購入する(=印刷物に使用する)ことで、社会貢献につながる用紙をご紹介します。どれも当社で取り扱っている用紙です。印刷物で使う紙を変えて、社会貢献やCSR活動に展開してみてはいかがでしょうか。
※この記事は2016年12月に公開されたものを再編集したものです。
社会貢献につながる紙その1「平和折り鶴再生紙」
広島にある平和記念公園内の「原爆の子の像」には、世界各国から「折り鶴」が届けられます。
年間1千万羽(約10トン)にものぼるその折り鶴を回収し、もう一度紙として生まれ変わらせた用紙があります。それが「平和折り鶴再生紙」です。
さまざまな人が想いをこめて折った、色とりどりの折り鶴を紙として再生するため、白地の紙にカラフルな色が散りばめられ、独特な風合いのある紙に生まれ変わります。当社の営業も、平和折り鶴再生紙で作った名刺を持ち歩いており、メモ帳やお名刺にピッタリの用紙です。
この紙の収益金の一部は、平和貢献事業に寄付をされています。
社会貢献につながる紙その2「バナナペーパー」
名前の通り、バナナの茎を再利用して作った用紙、「バナナペーパー」があります。
木を使っていない“非木材紙”なのですが、同時にフェアトレード認証紙となっています。
アフリカのザンビアという国で廃棄されるだけだったバナナの茎を、紙に生まれ変わらせることで、ザンビアで新たな雇用を生み出し、健康な生活を送る助けとなっています。
「バナナペーパー」は人にも環境にも優しい用紙です。こちらも名刺にピッタリな用紙のため、当社社員の多くがこの紙を名刺で使用しています。
社会貢献につながる紙その3「FSユースマット・FSユースコート」
そして最後にご紹介するのは、野毛印刷オリジナルの寄付金付用紙「FSユースマット紙」「FSユースコート紙」です。
こちらは、東日本大震災で被災し、生活環境が一変した子どもたちを支援していくために開発されたプライベートブランドペーパーです。
この用紙の利用料金の1%を、あしなが育英会「あしなが東日本大震災遺児支援募金」へ寄付しています。
※2024年7月1日使用分から、横浜市で幼少期から青年期まで途切れのない支援を行う認定NPO法人コロンブスアカデミーへ寄付先を変更いたしました。
チラシやパンフレットなどでよく使われる、マットコート紙・コート紙の、62.5kgと76.5kgを用意しているので、非常に使いやすい用紙となっています。これまでも多くの企業・団体さまにご利用いただきました。
※2020年6月現在、累計1,163,660円を寄付いたしました。(ご利用いただいた皆さま、ありがとうございます。)
ふだん作っているチラシの用紙を変えるだけで、未来ある子どもたちの支援をすることができる用紙です。
〈関連記事:寄付金付プライベートブランド用紙「FSユースコート」「FSユースマット」 の生産現場訪問記〉
いつも何気なく使っている用紙を別の銘柄にすることで、誰かを助けたり、社会貢献活動に参加することが出来ます。
今まで紙にこだわりが無かった方も、この機会にもう一度用紙について検討してみてはいかがでしょうか?