ベルヘルム・ハマスホイ展 展覧会グッズレポート こだわりの紙ものグッズをご紹介!

コラム

「ハマスホイとデンマーク絵画」、“北欧のフェルメール”とも呼ばれるヴィルヘルム・ハマスホイの展覧会が上野の東京都美術館で絶賛開催中です。
※コロナウイルスの影響で臨時休館となり、残念ながらそのまま会期終了となってしまいました。
展示はもちろんですが、展覧会グッズも素敵!日頃から紙の商品づくりに携わるものとしては見逃せないグッズの数々…今回はその一部をご紹介したいと思います。

1.2種類の用紙をつかった紙フォルダー

外側にはトリミングされたハマスホイの作品が印刷されていて、ひらくと中面は水色。写真では分かりにくいのですが、外側とちがって表面に凹凸があります。

その秘密は、2枚の用紙を貼り合わせた合紙。強度を強めるためにも有効な合紙ですが、銘柄を換えると見た目も映える!もともと表裏で風合いなどが違う用紙もありますが、合紙にすると組み合わせの幅がぐっと広がります。絵柄は4種類ありましたが、それぞれ中面は別の色。表面の作品にぴったり色の用紙が選ばれていました!

2.こだわりのポストカード

普通のポストカード…と思いきや、ひっくり返すとグレーの四角形が二つ(写真下)。商品説明によると、この2色は表面の作品のなかで使われているグレーだそう。

ポストカードは全48種だったので、裏面のグレーは96色もある計算になります!CMYKを掛け合わせて印刷するフルカラー印刷で、画家が絵具を混ぜてつくった唯一無二の色の再現に挑戦しているこだわりのポストカードです。

3.小口がかわいいノート

本文に3色の用紙がつかわれているおしゃれなノートです。説明によれば用紙の銘柄は「トーンF」というグレーに特化した用紙。製本にもこだわりがあり、180度開まで開くコデックス装で、背表紙に貼られた薄い布は「寒冷紗」と呼ばれるものだそう。

日頃は白い紙をつかうことが圧倒的に多いですが、用紙自体の色をかえると印象ががらっと変わります。ここぞというときには取り入れたい色つき用紙です。

「ロゴの入った袋と無地の袋、どちらになさいますか?」

買った商品を入れる展覧会オリジナルの袋も紙製(トップ画写真左)でした。ビニールの袋も選べましたが、こちらは無地。ハマスホイの祖国デンマークは、エコの先進国ですが、展覧会グッズもプラスチックから紙への移行がはじまっていました。

ちなみに、グレーを基調としたおしゃれなショップスペース、すてきなグッズの数々を手掛けられたのは「株式会社East」さん。フロアに入ってすぐに気づく方々も多いはず、近年では国立新美術館でのウィーン・モダン展、bunkamuraザ・ミュージアムでのクマのプーさん展などのミュージアムショップを手掛けられている会社様です。

ビニール袋が紙袋に、プラスチックストローも紙ストローに変わっていくなか、紙の使い道はまだまだ無限大にありそうです!以上、展覧会グッズレポートでした。

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