「販促企画のツボ」の連載、第24回目です。
前回は2020年3月の「販促企画のツボ」を解説しました。3月の販促企画として定番なのが「ひな祭り」「ホワイトデー」「卒業」「新生活」、季節性に合わせた流動的な販促企画が「お花見」「春の行楽」だと紹介をしました。BtoBの会社さんの場合は、「決算」や「周年」を狙い目として販促企画を打つのもアリですよね。
さて、今回のテーマは「2020年4月の販促企画のツボ」です。
2019年の4月と比べるとやや低調気配
昨年、2019年の4月には大きな発表がありました。新元号の発表です。新しい元号としてすっかり我々になじんだ「令和」ですが、この発表があったのが2019年の4月1日でした。つい一年前の元号は「平成」いまではまったく違和感なく「令和」を使っていますから、なんだか不思議ですよね。
また昨年の4月は新元号の発表とともに、5月1日の天皇陛下御即位に向けてのカウントダウンが始まった月でもありました。即位式に合わせたゴールデンウイークの10連休も話題になりましたよね。2020年の4月は2019年と比較すると特に大きなイベントもなく例年どおりの販促イベントを組むのが良さそうです。
4月の販促イベントですが、3月下旬から続いている「新生活」の他に、上旬の「エイプリルフール」「入学式、入社式」「歓迎会」、中旬は「ゴールデンウイーク」に向けた販促が佳境をむかえ、ゴールデンウイーク後の「母の日」に繋がっていくという感じでしょうか。
皆さんの自社のサービスとトレンドの販促イベント、そしてサービスと販促イベントを絡める「理由」を整理して考えてみてください。
2020年のゴールデンウイークは飛び石連休
気になる2020年のゴールデンウイークですが、飛び石の連休になります。通常の土曜日・日曜日の連休をのぞくと、5月2日の土曜日の休日から5月6日の振り替え休日までの5連休が通常のようです。4月29日の「昭和の日」は週の真ん中の水曜日になり、特に連休には絡みません。旅行や宿泊を訴求するには若干弱いかもしれません。
逆に狙い目になるのが『宿泊をともなわないレジャー』です。休日を十分に満喫することができて、なおかつ日帰りで非日常を味わうことができる「アウトドア」や「BBQ(バーベキュー)」などはお客様の訴求力が強いのではないでしょうか。昨今のアウトドア人気もあり、アウトドア系の商材やサービス、はたまた体験を記録する「動画」などはニーズが強くなりそうです。SNS(ソーシャルメディア)で動画での情報発信がしたくなるような「日帰りレジャー」的な販促がチャンスかも。
あくまで多くの企業では5月2日から5月6日までが連休になるとは思いますが、5月7日の木曜日と5月8日の金曜日をお休みにすると、5月10日の日曜日まで9連休にすることができます。有給休暇としてはゴールデンウイークの前に取る方よりも、ゴールデンウイークの後ろに取る方が多いかもしれません。その場合、9連休の最終日が「母の日」になることも忘れずに。長期宿泊の販促提案のチャンスもあります。