「ヒラメキ」は漢字で「閃き」。門の中から人が、ひょっこりはん?!

コラム

閃きの意味とは

当サイトのサイト名は「ヒラメキ工房」ですが、「ひらめき」は漢字で書くと「閃き」。
意味は

①ピカッと一瞬に光る。
②旗や幟がひらひらとする。
③瞬間的にある考えが脳裏をかすめる。

ということになります。

漢字の「閃(せん)」は「門構えに人」という、なかなか興味深いつくり。
門の外から門に向かって入ろうとするときに、「門の中に人が瞬間的に通り過ぎるのを見る」というところから成り立った文字だといいます。
たとえば、他人の家に呼び出され、門を潜ろうとする際の緊張感がこの文字に表れているというのです。誰もいないと思っていた門の影から、「ひょっこりはん」が顔を出してもちょっとびっくりしますよね。
つまり、なにが起こるかどうかを事前に予測して門を潜り、相手のいかなる出方にも対応できるような心構えをしておくことが、命を守るうえで大切だということを、この文字が教えているようです。

閃きの使われ方

「閃き」の最近の使われ方は、一瞬の光や旗のひらめきよりも、「アイデアがパッとひらめく」という使い方が多くなってきています。「閃」はJIS第一水準漢字ですが、「ひらめき」「ヒラメキ」のように、ひらがな表記やカタカナ表記にする傾向も多く見られています。
あえて漢字表記にこだわれば、「閃」という文字の成り立ちのように、なにもない状態で突然アイデアが浮かぶことを「閃き」というのではなく、「人と会うことで何かが起きる=閃き」と。一人で考えるよりも、人と出会い、人と話をする中で「閃き」が生まれるということかもしれませんね。

そういえば、アイデアを想起させるための会議方式の発想法に「ブレインストーミング」があります。みんなで同時に発想することで、さまざまな角度からアイデアが広がり、人のアイデアに便乗することで新たなアイデアを生み出していくという手法ですが、語源は「脳(Brain)」の「嵐(Storm)」。その「ブレインストーム(Brainstorm)」の語訳として、「閃き」が使われていたのを思い出しました。

なお、当社では当サイトとは別に、「人と課題解決をつなげる」をコンセプトにした、オープンハウスイベント「ヒラメキ工房」を随時開催しています。日程などについては当サイトでもご紹介してまいりますので、興味のあるお客さまはぜひ、野毛印刷の担当営業もしくは直接会社まで、お問い合わせくださいませ。

TAG:歴史 語源 

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