劇的に改善!デザイナーが教えるペン画に適した道具選びポイント3つ

クリエイティブ / デザイン

こんにちは!
デザイナーのCです。

最近巷でよく見るのが、ペンで描かれたイラスト。
あの細密で幻想的な、独特の雰囲気のイラストを、自分でも描いてみたい…そんな風に思ったことはありませんか?何を隠そう、私もペン画の細かさと美しさに憧れ、描きはじめたうちの一人です(トップ画像は実際の作品の一部です)。
この記事では、これからペン画を始めたい方へ、ペン選びのポイントを3つに分けてご紹介いたします。

【はじめに】ペンの種類

まず、一口に「ペン」といっても、その種類はさまざまです。ペン画に適したものを大きく分けると、こんな感じでしょうか。

・水性インクもしくはゲルインクボールペン
・ミリペン(極細のサインペンのようなもの)
・つけペン(Gペン・丸ペン)

どんな絵が描きたいかによって、この3つのうちどれを使うかが変わってきます。

【POINT1】どんな線で描く?

たとえば、ネコを描きたいとき。毛の描き方は、次のうちどちらがお好みですか?

拙い絵ではありますが、左のネコ耳は「ずっと同じ太さの線」、右のネコ耳は「1本の中で太さが変わる線」で描きました。同じ太さの線で描いていくと味わいのある印象に、強弱をつけた線で描くと、根本から先に向かって細くなる毛などもしっかり再現でき、手前・奥や陰影も描き分けやすいため写実的に仕上がります。
では、使用するペンについて。
「ずっと同じ太さの線」派の方は、ボールペンがおすすめです。描き心地もいいので、ストレスなく描いていけます。「基本的には均質な線がいいけれど、払う線もきれいに描きたい」という方は、ミリペンがおすすめ。繊細な表現をしようとするとガタついてしまうこともありますが、比較的柔軟に対応してくれます。
一方「1本の中で太さが変わる線」派の方には、Gペンがおすすめです。力を入れれば太く、抜けば細く描けるので、影になる部分は少し太く、明るい部分は細く、といった美しいメリハリのある線が得られます。

【POINT2】何色で描く?

つぎに、何色で描くか。「黒一択!」という方もいるかもしれませんが、線の色を変えるだけで絵の印象自体が大きく変わります。「色は変えたいけれど、そんなに細かくはこだわらない」という方は、ボールペンやミリペンを数色そろえて楽しむのがおすすめ。「色に徹底的にこだわりたい!」という方は、つけペンとカラーインクの組み合わせがおすすめ。カラーインクは発色がよく、混色もできるので思い通りの色を作ることができます。均質な線で描きたいこだわり派の方は、丸ペンを使うのがぴったり。
黒一択派の方も、メーカーごとに発色が違ってくるので、いろいろ試し描きをしてみると理想の黒に出会えるかもしれません。

【POINT3】色はどうやってつける?

さて、描きあがったペン画に色を付けたい。そんな時、一番の問題は「耐水性」です。絵の具やカラーインクなど、水気のある画材を使いたいときは、注意が必要。何も考えずに線画の上から塗ると、滲んで取り返しのつかないことに…なんてこともあります。泣
そんなときの合言葉は顔料インク。この表示があるインクを使って線画を描けば、上から着色しても滲みません。また、そもそも色を先につけるというのも方法の一つ。下描きからはみ出した塗りも、終わってみればいい味を出している、なんてこともよくあります。

いかがでしたか?
ちなみに私は、極細のボールペンから始め、ミリペン、つけペン(丸ペン派)と移っていきました。それぞれに魅力があるので、いろいろなものを試して自分に合ったペンを見つけてくださいね。

 

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