カメラ6台が演奏者を取り囲む！ピアノコンサート配信の裏側

こんにちは。ライブ配信スイッチャーのワタリーです。

今回は、6月8日（土）に行われた、（株）ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス様の「ふみオンラインLIVE　〜ぷりんと楽譜アプリで楽譜見放題使ってみました〜」のライブ配信の模様をご紹介します！
当社は、このオンラインLIVEの当日の撮影や配信をメインにお手伝いしました。

このオンラインLIVEは、ピアニストインフルエンサーのふみさんがヤマハの楽譜配信サービス「ぷりんと楽譜」を使って演奏し、その様子をYouTubeで配信するというものです。
ふみさんは実際に、月額990円で5万点以上の楽譜が見放題となるぷりんと楽譜定額サービスのユーザーだそうですよ！

■ぷりんと楽譜アプリで楽譜見放題
https://www.print-gakufu.com/subscription/
■ふみツイキャス
http://twitcasting.tv/_fumitter23/
■ふみ YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@fumi23tv
■ふみサブチャンネル
https://www.youtube.com/@fumi_sub/

技術だけではなく演出面の提案も

当社は、オンラインLIVEの開催数ヶ月前からクライアント様とのミーティングを重ねました。
ミーティングでは、クライアント様が訴求するサービスについてお聞きし、その魅力が視聴者により伝わるような演出内容の提案を行います。

この「演出内容の提案」というのが、映像制作やライブ配信を行う上で大切な要素。
このコンテンツでクライアント様が伝えたいことは何か、消費者のメリットは何か、また、どのようなナレーションや画面構成にすると視聴者に伝わりやすいか、など「映像と言葉でわかりやすく伝える」ための演出をご提案します。

今回はタブレット端末のアプリを使用した月額サービスの訴求ということで、司会者の自然なコメントでiPad画面を見せる演出をご提案し、司会原稿作成の一部をお手伝いしました。

また、配信当日のスタッフィングは、前回のオンラインコンサートに引き続き、カメラマン・音声・スイッチャーともに音楽経験が豊富なクルーでチームを組むことに決定。
ピアノのマイク設置や音調整は特有の技術が必要であること、また、楽曲のテンポに合わせたカメラワーク、楽曲の次の展開を予測しながらのリズム感のあるスイッチングができるなど、音楽の知識や経験があるスタッフのほうがクオリティの高いライブ配信を行えるためです。

スイッチの画像

ライブ配信用機材

講演会などの配信は2〜3台のカメラで行うことが多いのですが、今回は機材レンタル会社の協力も得ながら6台のカメラを準備しました。
本番前日には全機材を組んで技術的な問題がないかを検証。
さらに、より高画質・高音質で安定した配信を行うためにPC配信設定や検証も念入りに行いました。

本番の時間よりも準備時間が長い…？

配信当日は午前10時に会場入りし、調律師によるピアノ調律、機材セッティングへと進みます。
演奏者の後方・横・真上・ピアノの譜面台など、合計6台のカメラをピアノの周囲にぐるりと配置して調整も完了すると、いよいよ全体リハーサル。

ピアノライブ配信の準備

譜面台に設置した小型カメラには、演奏するふみさんも驚かれていました！

譜面台に設置した小型カメラの画像

一般的な映像制作と異なり、「あとから編集します」ができないライブ配信はセッティングや調整に多くの時間を要します。
1時間30分の本番時間に対し、当日だけでその数倍の時間のセッティングや調整を行うのは、素晴らしい演奏を高いクオリティで届けたい、という思いが私たち全スタッフにあるから。

ライブ配信の準備

ピアノライブ配信準備の画像

ライブ配信セッティングの様子

「配信開始5秒前、4、3…」

スタッフのカウントダウンとともに、静寂の中からコンサートがスタート。
ヤマハの最高級コンサートピアノ「CFX」を奏でるふみさんの上質なピアノの音色は、セッティングの大変さや時間の経過を忘れさせてくれます。
視聴者からのチャット欄には、ピアノ演奏の感想に混じって、時折映像や音響についてのコメントもちらほらと見られました。
これがあるから、やめられない。
自分の脳から大量の何かが分泌されるのを感じながら、6台のカメラを曲のテンポに合わせて切り替え続けたのでした。

当日のオンラインLIVEは、2025年6月までの期間限定でアーカイブ配信されています。

■オンラインLIVEアーカイブ配信（2025/6/23まで）
https://www.youtube.com/live/KeD06hgOUPQ?t=870s
※配信期間は予告なく変更になる場合があります

当社のライブ配信は、クライアント様からご支給いただいた進行表通りにオペレートするだけではなく、クライアント様が望む成果を得るための演出やその他のソリューションのご提案、プロの司会者やナレーターの手配も承ります。

コロナ禍に自社の会社説明会からスタートした当社のライブ配信事業では、講演会、コンサート、中学校の合唱祭など多くの案件を手がけてまいりました。
ミニマムな装備によるリーズナブルな配信から、多くのカメラを使うエンタメ系配信、そして配信前後の集客やフォローまでご提案します。
ライブ配信をご検討中のかたは、ぜひ当社にご相談ください。

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TAG：C.スクエア横浜ライブ配信動画

ワタリー・ヤスレフスキー

イマ風に言えばテレビ番組の「技術さん」出身。

在京民放局でのカメラアシスタントで経験を積み、主に報道番組やドキュメンタリーの撮影・編集・構成作家・ディレクターとして活動。
野毛印刷に転職した現在も同様の業務を行う。

コロナ禍でニーズが急増したライブ配信業務では、テレビ局勤務時代の長時間討論番組の経験を生かしてスイッチャーを担当。

昔の血がさわぎ、消防車を見るとカメラをかついで追いかける。
が、最近は息切れが激しい。