学部案内パンフレットの作成について【明治学院大学 経済学部様】Part2

インタビュー / お客さまの声

登場人物

  • 大澤 篤様(左) 齋藤 隆志様(右) 

    創設者ヘボンが貫いた“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念に掲げる明治学院大学様は、今年創立154年。ブランド価値を高めるという観点から、2005年にロゴマークやスクールカラーを一新。広報活動にも力を入れられており、学生からは「都会的」「おしゃれ」といったイメージを持たれているようです。6学部の中の1つ、経済学部の学部案内を作るにあたって、経済学科、経営学科、国際経営学科の各学科からお1人ずつ3人の先生が広報担当として、パンフレットづくりに携われました。
    今回はそのうちのお2人、経済学科准教授の齋藤隆志先生と、経営学科助教の大澤篤先生にインタビューさせていただきました。

  • 蛇目 剛史株式会社 野毛印刷社 営業部 営業3課

    東京方面を中心に活動する営業マン。外見からは全く想像できないが、実はピアノ演奏やクラシック鑑賞が趣味。

明治学院大学 経済学部様の学部案内パンフレットを、当社が制作・印刷させていただいた経緯から、広報をご担当された齋藤様と大澤様にお話を伺いました。
前編となるPart1では、パンフレットのコンセプトや、作っている過程で苦労された点についてお伺いしました。Part2では、制作過程の中で印象に残っていることについて深く掘り下げていきます!

関心を持って読んでもらうための工夫

誌面で印象に残っていることは何かありますか?

ナビ役の3人の学生の就職活動のエピソードを公開するページがありまして、他のページと印象が違う、イラストを使用したところが、なかなかおもしろいかなと思いました。また、このページの制作にあたって、入学から就職活動までの学生生活を思い出してもらったわけですが、その際に自分の学生生活を振り返るいい機会になったと言ってくれました。
私たちとしても思わぬところでプラスの面が出たと感じました。ナビ学生はとても気に入ってくれましたし、受験生にとっても一番関心のある内容になるかもしれません。

他のページはどちらかというと我々が高校生や受験生に向かって、こういうカリキュラムを準備していますということで、比較的硬めな感じでいいと思うんです。でもこのページで、いい意味で一気に崩れて、読み手との距離が縮まります。このページは全体のトーンとしては異色なんですが、あること自体がすごく大事だという気はします。

就職活動ページのイラスト。このイラストも当社のデザイナーが描いている。

また、各学科の扉の写真がどれもとてもいい写真だなと思います。明治学院大学の雰囲気がしっかり出ていてとても好きです。どうしてもパンフレットって情報をたくさん伝えたい思いがあって、文字で埋めてしまうんですけど、今回ページ数を増やしたこともあって、写真を大きく使うなど、思いきったやり方でページを贅沢に使っているという点がよかったと思います。そういったイメージを使うことによってしっかり読んでもらうための演出ができてくると思います。
我々もパンフレットを作り始めたときは、文字ばかりにしないようにしようと硬く誓ったんですが、結果的に自分たちが増やしてしまって。でも中にこういうページがあるだけで、そういう印象が少し薄れて興味を持ったら深く読んでもらえる形にはなっていると思います。

パンフレットを見るという行為は2段階だと思うんですね。まずは手にしたときの最初の雰囲気というのがあってそれで関心のある子が文章を読むっていう。だからその意味でいくと、うまくバランスがとれているような気がします。

今回は、わりとシックな感じの色合いにさせていただいたんですが、実際に学校のイメージと合っていましたでしょうか?

全体的に色合いが落ち着いた感じで気に入っています。本学のイメージとマッチしていると思いました。とはいえ、学生からしたらちょっと地味に見えるかと心配しましたが、ゼミ生に聞いてみたところ好印象でした。

パンフレット作成作業の中で印象に残っていること

原稿のやりとりや校正などの中で印象に残っていることはありますか?

このパンフレットを作成していただく前に、学科のパンフレット制作を他社さんにお願いしたんです。で、そのときに経験したのが校正の難しさ。練れば練るほど、ここが気になる、あそこが気になるとなってしまう。付け加えや修正というのは、最後の最後まで何とか粘りたいんですね(笑)。
最終的にはこれ以上動かせないという締め切りがあるんですが、野毛印刷さんがよかったのは工場を中に抱えていらっしゃるので、かなり他の会社に比べるとギリギリの対応がきくんですよ。それは作る側としてはより悔いを残さないというか、納得したものに近づけるという意味では、すごいメリットではないかと思いました。

あの共有サーバー「WebDav※」のシステムもよかったですよね。原稿や画像、校正などのやりとりをする際にあれは助かりました。ああいうクラウドのサービスを使うと格段にラクになると思いました。

※「WebDav」とは、当社が使用している、校正やデータの受け渡しをインターネット上で行うサービスのこと。

確認される方が複数おられる場合、メールでやりとりしていると、どんどんメールの添付ファイルが貯まってしまうという状態になりますので、共有サーバーでひとつのファイルを複数の方で見ていくという状態がいいのかと思います。

掲載させていただいた学生や卒業生の方々から反応とかはございましたか?

卒業生は、会社の人に見せたと言っていましたね。また学生たちは、教員との対談で自分たちの新たな面を引き出してもらったように思います。とても気に入ってもらえたのではないでしょうか。

撮影してもらった学生は、なかなかプロのカメラマンさんに撮ってもらう機会がないみたいで、今回採用されていない分も含めて、沢山写真を戴いて嬉しかったみたいです(笑)。

今回の学部案内は、用紙に寄付金付用紙の「FSユース」という用紙を採用していただいていますが、この取り組みについての感想をお聞かせください。

本学では「Do For Others」を教育理念として掲げています。「FSユース」用紙の採用は、この理念と合致していると思いますので、裏表紙にある使用紙の表示部分のそばに、「Do For Others」のロゴを付けました。

実際にうちの大学に推薦入試で入ってくる子たちは、ボランティアに対する活動だとか 社会貢献に対する意識が比較的高い子たちが多く、その意味でも大学のイメージと合致します。あと経営学科では、社会貢献というものをいかにビジネス化するかということをテーマにしていて、それを地でいくようなところもあり、明学と野毛印刷の双方がメリットを享受する形になっていて良かったと思います。

冊子にプラスアルファ―して経済学部をアピールするためにやっていきたいことがございましたらお聞かせください。もっとお伝えしたい部分とか、今後やってみたいこととか何かございますか?

実は我々は、今回野毛印刷さんと制作したパンフレットの他、その前の年にWebサイトの更新も行っていました。できればパンフレットの更新とWebサイトの更新を一体化させて、Webでもナビ学生を使った方法で広報できれば整合性が取れてもっと良かったと思っています。順番的にWebサイトの更新が先だったので、仕方がないのですが。

ありがとうございます。当社は、「より効果的なコミュニケーション」を経営理念に掲げ、印刷を中心にさまざまなメディアミックスの可能性を追求しながら、効果的な情報発信を推進しております。印刷物に限らず、クロスメディアによる情報発信をお手伝いさせていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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