第10回日本マーケティング受賞!新感覚コーヒー
仕事の休憩中に飲む缶コーヒー。
毎日の習慣、という方もいらっしゃると思います。
その缶コーヒーがペットボトル容器に市場が変化していっています。
日本マーケティング協会が先月、優れたマーケティング活動を表彰する第10回日本マーケティング大賞に、ペットボトル入りのコーヒー『CRAFT BOSS(クラフトボス)』(サントリー食品インターナショナル)を選んだと発表しました。
缶コーヒーをよく飲むメインターゲットは建設業・製造業などやトラック運転手など、体を使う労働者ですが、IT企業などで働くデスクワーカーを意識したプロモーションで、若い人や女性など、これまであまりコーヒーを飲まなかった層の獲得に成功しました。
缶コーヒーは休憩時間などの短い時間に、コーヒーの濃いコクを楽しみたいというニーズに合わせていましたが、ペットボトルコーヒーは、「時間をかけて少しずつ飲む、後味もすっきり」という真逆のコンセプト商品として販売されました。
商品のコンセプトを変えて販促をすることで新たなターゲットを掘り起こした好例かと思います。
マイナス5度の爽快感を体験できるサイダー
コンビニが数を増やす中、なかなか売上増になっていなかった自動販売機にも、新たな販促の試みがありました。
アサヒ飲料株式会社では、マイナス5度の三ツ矢サイダーが飲める自動販売機を設置。
氷点下の自動販売機ではシャーベット状の三ツ矢サイダーを飲むことが出来るとか。
限定発売なので、目にしたら一度試してみてはいかがでしょうか。
地元の味で勝負する。ご当地ラムネ
ユニークなラムネとして注目を浴びたカレーラムネ。静岡県の木村飲料株式会社の商品です。
地元のラムネを作る会社は昔はよくあったとのことで、かつて、飲み終わった瓶をラムネを買った駄菓子屋さんに返しに行った経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなかつて、多くあったラムネメーカーですが、大手飲料メーカーの台頭などによって、次々と数を減らしていってしまいました。
そんな中、ユニークな商品を販売して注目を浴びたのが、木村飲料様です。
カレーラムネの他にも、静岡県茶の入った「しずおかコーラ」など、地域に根ざした会社だからこそ作ることのできる商品で、ファンを増やしています。
他社には真似できない独自の商品は大きな強みになるという例でもあります。
いつも飲んでいる定番の飲み物も、時代によって様々な変化を遂げています。
「定番商品の見方を少し変える」ことでファンを獲得し続けるヒントが見つかるのかもしれません。