クールビズが始まって今年で14年目。ビジネスウェアのカジュアル化が進んでいる件について

コラム

今年も5月1日から9月30日まで、「クールビズ」の期間となっています。地球温暖化の一環として、2005年から政府主導で実施が始まったクールビズですが、もう14年にもなるんですね。

社内の室温の28℃調整とともに、気温に合わせて柔軟な服装で仕事に励む夏のライフスタイルもすっかり定着してきました。

環境省の公募で決まったクールビズの名称は「涼しい」や「カッコいい」という意味の「クール(Cool)」に「ビジネス(Business)」の短縮形「ビズ(Biz)」を合わせたもの。2017年に日本気象協会が行った調査では、クールビズを「知らない」1.7%に対して、「知っている」98.3%と高い認知度を示しています。

クールビズの期間は4か月→6か月→5か月

そんなクールビズですが、これまで14年の間に3通り、期間設定の変更がありました。

当初2005年~2010年までは6月1日から9月30日まででしたが、2011年3月に東日本大震災が起こり、節電の影響などもあったため、2011年~2015年までは5月1日から10月30日まで、2016年以降は5月1日から9月30日まで、4か月、6か月、5か月と期間が変わりました。今年のように6月過ぎても肌寒い日が続いたり、なかなかクールビズを実感できない年もあります。環境省的には「この期間に実施するのが望ましい」ということのようで、そのあたりは流動的でよいと思われます。

さらにカジュアル化OK!スーパークールビズを推進

2005年の実施開始当初は実施率も30%程度でしたが、ノーネクタイが大々的に推奨され、実施する会社が少しずつ増えていきました。特に2011年にはクールビズの取組みが一層強まり、室温28℃でさらなる軽装の奨励や勤務時間のシフトなど、ワークスタイルの変革を呼びかけ、「スーパークールビズ」を推進するようになりました。それまでは認めていなかった、ポロシャツやアロハシャツ、チノパンなどのよりカジュアルな服装、スニーカー通勤なども推奨するようになりました。もちろん、Tシャツ+シャツorジャケットもOKという職場もありますね。

ビジネスウェアのカジュアル化が進んでいる

クールビズで味を占めたのかどうかはわかりませんし、業種や職種にもよりますが、一年中仕事のしやすい服装をしていたいというビジネスマンが増えてきているようです。

アメリカではノーネクタイはもちろん、1年中カジュアルな服装でOKな企業が5割を超えたとの情報もあります。成功者として目立つ企業のトップがカジュアルな服装イメージが強いのも背景にありそうです。

日本でも今年4月から本格的に始動した「働き方改革」の一環として、オフィスカジュアルを取り入れる企業が増えているようです。正装としてのスーツは必要だと思いますが、今後ビジネスウェアのカジュアル化が進んでいくことは間違いないといわれています。

皆さまの職場ではいかがでしょうか。仕事の内容や社風、社内の周囲の雰囲気、取引先やお客さまとの兼ね合いもあるでしょうから、それぞれの職場にふさわしいスタイルを選ぶことが大切だと思います。

TAG:時事 環境 

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