今回はPhotoshopユーザー様の環境設定で注意していただきたいポイントのご紹介です。
ご存じの方もいるとは思いますが、Adobe Creative Cloud 2014あたりからPDF/X-4準拠のPDFを作成すると、画像のフチに偽色が発生する事例が目立ち始めました。
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背景透明の元画像
当時その理由は不明で突然始まったのですが、それは背景が透明なキリヌキ画像にのみ発生しました。
今でこそメーカーのAdobe社を含め対策ができておりますが、当時はまったく情報がないなかで試行錯誤のうえ突き止めたのは、Photoshopの環境設定内にあるPhotoshop形式オプションの「互換性を優先」という設定でした。
「互換性を優先」のチェックを入れて作成した場合にキリヌキ画像のフチに偽色が発生する条件は
1.背景が透明なPSD保存の画像
2.Illustratorに配置しPDF/X-4規格で書き出したPDF
(InDesignにIllustratorを配置した場合も同じ)
上記2点の組合せで発生します。
ですが、PDFの書き出しで画像のダウンサンプルをしない場合やPDF/X-1aで書き出す場合などは発生しません。また特定のバージョンのCCでは発生しなかったりMACとWindowsのOS違いもあるようです。
簡単な説明ではありますが、作業環境の一部を変更することで、より良いデータ作りの役に立てれば幸いです。野毛印刷には知識と経験豊かなDTPのエキスパートが多数おります。これからも品質向上とスピーディーな結果を日々追い求めてまいりますので、お困りのことなどございましたら、いつでもご相談ください。