「販促企画のツボ」の連載、第四回目です。
前回は2018年7月の「販促企画のツボ」を解説しました。2017年の夏は「冷夏」のイメージでしたが、2018年の夏はどうやら「熱い夏」になりそうです。夏の販促企画にはもしかしたら去年よりも力を入れて取り組んだ方が良いかもしれません。
さて、今回のテーマは「2018年8月の販促企画のツボ」です。
*今年の8月の「お盆休み」のスケジュールは?
8月といえば「夏休み」です。最近は6月頃から10月頃までの期間に数日間を取得できる制度を組んでいる企業も多いようですが、お盆の前後一週間ほどを「取引先の企業に合わせて」推奨の夏休みにしているところもまだまだ多いと思います。今年のお盆はスタート日が8月11日の土曜日。土曜日ですが祝日です。2016年に加わった「山の日」が8月11日になります。日曜日であれば振り替え休日になったのでしょうから、少し残念なスケジュールかもしれません。
8月11日の土曜祝日からスタートして、8月15日の水曜日ないしは8月16日の木曜日までを「お盆休み」とする企業が多そうです。人によっては木金と有給休暇を入れて8月11日から8月19日の日曜日までの9連休を楽しむ方もいると思われます。スケジュール表、手帳に「お盆休み」の予定が入っていない方はぜひチェックされておいてください。「自分」の休みではなく、「皆さん」が休みの可能性があるという点が重要ですね。
*「夏休み」はどうやって過ごしている?
気になるのが「夏休み」の過ごし方です。ここでは社会人の夏休みの過ごし方について調べてみました。昨年の夏に日本リサーチセンターさんが発表した「夏休みに関する意識調査」、同じく昨年の夏に楽天リサーチさんが発表した「夏季休暇に関する調査」、偏りがでないようにふたつのデータを確認していきたいと思います。
まずは日本リサーチセンターさんの「今年の夏休みの予定」です。こちらは2017年7月3日公表のデータですので、「昨年の予定」ということになります。あくまで傾向として参考にしていければと思います。
夏休みの予定としてパーセンテージの多い順に「国内旅行:21%」「自宅で過ごす:18%」「ショッピングや外食:15%」「帰省:12%」「日帰りレジャー:11%」「イベントへ行く:10%」「まだ決めていない:55%」。
複数回答可のアンケートかと思われますが、「まだ決めていない」方が圧倒的に多く、意外にも予定を決めている方はほぼ横並びです。では、楽天リサーチさんのデータです。こちらは2017年6月30日と7月1日の2日間の調査データです。
こちらも夏休みの予定としてパーセンテージの多い順に「自宅で過ごす:40.2%」「国内旅行:35.3%」「お墓参り:29.2%」「遠出ではない外出:28.8%」「海外旅行:9.9%」。「まだ決めていない」の項目がなかったためなのか、いずれも高い数字になっています。こちらも複数回答可のアンケートでしょう。「国内旅行」がいずれにしても人気なのは間違いなさそうです。
*「理想の夏休み=本当はやりたいこと」のデータも
日本リサーチセンターさんのデータで興味深いのが「夏休みの予定」のデータの他に、「理想の夏休み」のデータがあることです。「理想の夏休み=本当はやりたいこと」でしょうから、お客様の気分を盛り上げるための材料になるかもしれません。
ちなみに「理想の夏休み」のデータで最も高いのも「国内旅行:36%」です。理想と現実の乖離が大きいのが「海外旅行」で、「理想が23%、現実が6%」。海外旅行に行きたい!というニーズは現実よりもかなり高そうです。面白いのが「自宅で過ごす」。現実は18%なのですが、理想は24%。つまり「休みはあるけど、自宅で休ませてもらえない・・」というケースもあるようです。