「トランプ氏のトランプ」つまり、トランプ米大統領のトランプは存在するのかとふと思い、ネットで「Donald Trump」「Playing Cards」の検索で探してみたところ、「Trump Presidential Playing Cards 」という「トランプ氏のトランプ」を見つけました。このトランプの名称でわかるように、日本でトランプと呼ばれているものは英語で「Playing Cards」と呼び、トランプと称しているのは日本だけということ、ご存知でしたか?
トランプの伝来
日本にトランプが伝来したのは、16世紀頃。かぼちゃやタバコ、カステラなどと同様に、当初はポルトガル語の「carta」を音写して「かるた」と呼んでいました。江戸時代には幕府によってこの「かるた」が禁止されますが、明治時代に入って禁止令が廃止され、欧米文化の象徴として日本中で楽しまれるようになります。「かるた」が「トランプ」になったのはこの頃。当時外国人がカードゲームをしているとき、「切り札」という意味で「トランプ(Trump)!」という声を発したため、それを聞いていた日本人が、そのゲームの名前が「トランプ」であると勘違いしたものと言われています。ちなみに、当社が訪日外国人向けに開発・販売している、「マナートランプ日本式」には、トランプ専用紙の「Kirifuda(切り札)」のグロス紙を使用しています。
そんなトランプに関連した街ネタです。
横浜三塔
当社の地元横浜には、トランプのカードに見立てて呼ばれている、キング(神奈川県庁)、クイーン(横浜税関)、ジャック(横浜市開港記念会館)の横浜三塔があるのをご存知ですか?
キング(神奈川県庁)
クイーン(横浜税関)
ジャック(横浜市開港記念会館)
昭和初期に外国人船員が海から見たこれらの建物の様子からそう呼ぶようになったという説があります。現在は周りにビルが建ち並び、あまり目立たなくなりましたが、当時は高さ約49mのキングの塔、約51mのクイーンの塔、約36mのジャックの塔が他の建物と比べて高くそびえていたことで、海からの目印になっていたと考えられます。
この三塔を同時に見ることのできるスポットである、神奈川県庁の正面、横浜赤レンガ倉庫、大さん橋国際客船ターミナルをすべてまわると願いが叶うという都市伝説もあります。
横浜三塔にプラス1
最近はこの横浜三塔に加えて、1904(明治37)年に横浜正金銀行として開業した現在の神奈川県立歴史博物館の旧館が「エースのドーム」の愛称で、横浜四塔への仲間入りをしようとしています。
大正、昭和初期に造られた他の三塔よりも古く、形も堂々としていて何となくスペードのエースといった感じもあります。横浜にお越しの際は、歴史を感じながら4つの古い建物をぜひ散策してみてください。