現代人を悩ます睡眠負債って?
昨年の新語・流行語大賞のベストテンに入った「睡眠負債」。
テレビ番組で特集されたり、睡眠をテーマにした本がベストセラーになったり、社会的な関心が高まったことで、注目された言葉です。睡眠不足が借金のように積み重なって、心身に悪影響を及ぼすというリスクが多くの現代人に蔓延しているといわれています。
厚生労働省が行った睡眠に関する調査では、日本人の5人に1人が睡眠に関する悩みを抱えているそうです。私自身の生活も睡眠負債だらけで、「夜中に何度も目が覚める」、「朝の起床がやたらと早くなった」、「朝の目覚めがスッキしない」といった症状に悩まされています。
眠らなければいけない夜は眠れなくて、眠ってはいけないときにウトウトしてしまうのは、睡眠障害が起きている可能性があります。
睡眠グッズは1兆円市場?!
そんななか、睡眠負債を少しでも和らげ、心地よい睡眠習慣を保ちたいと願う人が多いことから、睡眠関連のビジネスが広がっています。なんと、睡眠負債の市場は1兆円以上と試算されています。
快適な睡眠を売りにしたベッドやマット、枕などが揃う高級寝具店、寝具売場では、寝具指導士、ピローフィッター、快眠セラピストなど睡眠のスペシャリストが、商品選びと睡眠指南をしてくれます。特に枕は材質、形、高さ、寝返りの感触などをすべてチェックしたうえで、オーダーメイドで調節してくれるサービスがあります。
睡眠をテーマにした本は発売されると同時にベストセラーに。眠りの質の向上に役立つスマートフォンアプリも続々と登場しています。
眠る前に飲むことで深い睡眠をもたらすとされるサプリメントや睡眠アイマスク、リラクゼーション効果がある快眠音楽、睡眠に誘導するさまざまな音を自動タイマーで流すノイズマシンなども人気です。
もちろん、余裕があればいろいろ試してみるのもよいと思いますが、症状の重い睡眠負債で悩んでいる方は睡眠クリニックを訪ねてみるのもよいかもしれません。