【ついに完結！】『Pacific Crest Trail』挑戦の記録｜124日目～136日目

社員K.O.が挑戦！アメリカを縦断する『Pacific Crest Trail（パシフィック・クレスト・トレイル）』。

連載第8弾となる今回は、ついに最終回です！
124日目～136日目の様子をお伝えします。

124日目～136日目

いよいよシリーズ第8弾の今回で、私の旅は終わりになります。

PCT最後の州になるワシントンでは、3か所で火災が発生しており、歩ける場所を探すことに疲れてしまうほど。
でもやると決めた以上、カナダ国境を目指し、最後まで諦めずに楽しんで歩いていきます！

オレゴンのポートランドで休息と補給&洗濯を済ませ、アムトラック、バス、ヒッチハイクと繋いで、PCTのトレイルであるホワイトパスを目指します。（ポートランドは大きな街ですが、夜のダウンタウンは少々治安が悪かった……）

ポートランド ユニオンステーション

アメリカのピザはボリューム満点でいつも食べきれない。

ダウンタウンの夜。

ポートランドからアムトラックで中継地点のセントレアを目指す。

セントレアでランチ。
どこのレストランでも、コーヒーは飲み切る前にウェイトレスさんが注いでくれる。
トレイルを歩くうえでカフェインは重要で、コーヒーをたくさん飲んだ後は疲れにくくスピードも上がる。

バス、ヒッチハイクを経て、ホワイトパスからトレイルバック。

日本でも名前だけは知っている人が多い、マウントレーニア。

今歩いている区間は多くのクマが生息しているため、ベアキャニスターなどフード管理が義務付けらている。歩いていても熊の気配を感じることが多く、ハンターと出くわすことも多かった。

美しいトラバース。

ホワイトパスから6日歩き続け、スノコルミーパスというスキーリゾートに到着。

カロリー＆カフェイン摂取。
アメリカのブレックファーストの定番は、パンケーキ、卵（焼き方は選べる）、ソーセージ、ベーコン、ハッシュブラウン（細切りのじゃがいもをカリカリに焼いたもの）、コーヒー！これがうまい！

2,000フィートの登り返し……スティーブンスパスを目指す。

ワシントンは激しいアップダウン、雨、風、寒さが厳しかったが、時折見せる晴れ間の景色が美しかった。
オレゴンと比べると明るい時間が1時間ほど短くなったため、距離を稼ぐのに苦労した。

湖畔でキャンプ。
幻想的な景色に癒される。

スティーブンスパスに到着。
この先、火災によるクローズがあり、ヒッチハイクでワナッチーという街を目指す。

積んであった荷物を捨ててでも4人のハイカーを乗せてくれた！優しすぎる……。

ワナッチーに到着。
明日、バスを乗り継いで旅の最終拠点となるマザマへ向かえば、カナダ国境まであと20マイル！

PCT最後となる街、マザマにあるライオンズデンと呼ばれるトレイルエンジェルさんのお宅に1泊し、ハーツパスからカナダ国境を目指す。

5月4日にメキシコ国境を出発してから136日、ようやくカナダ国境へ到着！
毎日一歩一歩刻んできた私の挑戦も終わりを迎えた。

「やっと終わった、もう歩かなくていいんだ」という感情と、「こんなにも楽しい日々が終わってしまった」という感情が入り乱れている。

帰国して約1か月（執筆当時）が経過した今でも、PCTを語ること、説明することは難しい……。

ただ一つ言えることは、大切な「出会い」がたくさんあったということ。

一緒に笑い、苦しみを共有し、ともにゴールを目指した世界各国のハイカーたち。
常にハイカーの支えとなってくれたトレイルエンジェル。
薄汚いハイカーに対しても敬意をもって車に乗せてくれたドライバー。

この「出会い」こそが、私にとっては一番の「たからもの」だ。

そして、私の単なるわがままを応援してくれた家族、戻ってくる場所をつくってくれた会社関係者の皆さまに感謝いたします。

最後に、トレイルエンジェルのナナにもらった言葉を紹介して終わりにします。

I believe that people who achieve their dreams have a deeper understanding of what is important in life. Therefore, the rest of their lives will be of higher quality.

私の旅はまだまだ続いていく、夢の続きを叶えるために……。

 

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