海外から渡ってきたイベントは、いち早く定着したクリスマスや、チョコレートの販促から始まり年ごとに広がったバレンタインデー、最近最も盛り上がっているハロウィーンがありますが、イースター(Easter)はどうでしょう。
といっても「イースターって何?」という答えが返ってきそうで、タイトルのようなことは、今のところ想像できないのですが、とりあえず、話を進めてみます。
イースターとは?
まだまだ日本では知られていませんが、イースターは十字架をかけられたイエス・キリストが、3日後に復活したことを祝う復活祭で、キリスト教圏の国ではクリスマスよりも大事なイベントです。イースターが他のイベントと違うのは、毎年決まった日ではなく、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日だそうで、今年2017年は4月16日(日)だそうです。
イースターという名称については定かではありませんが、北方神話の春の女神の名前に由来すると言われています。
イースターは何をする日?
イースターはクリスマスのように、家族でご馳走を食べて祝う日ですが、庭に卵を隠して子どもに探させる「エッグハント」や、丘の上から卵を転がす「エッグロール」という遊びがあります。クリスマスのツリーのように、ゆで卵にカラフルな装飾を施して飾る「イースター・エッグ」は、日本でも少しは見慣れてきたように思います。
イースターのもう一つのシンボル、ウサギは、多産な動物であり、春と豊作を象徴する動物でもあることから「イースター・バニー」として、キャラクター化されたようです。地域によってはウサギやヒヨコのコスプレパレードもあるようです。
日本での定着はいかに?
何にでも飛びつく日本人という印象もありますが、さすがにイースターはちょっと違和感があるように思えます。商戦的にはハロウィーンに続けという機運もあるようで、市場規模は伸びつつあるものの、まだまだ消極的のような気がします。日本は、年度明けで忙しいし、この時期、春の訪れを祝う祭りのように、桜の開花、お花見という盛り上がりがあり、ゴールデンウィーク直前はものが売れないという傾向もあります。とは言っても幼稚園などでは「イースター・エッグ」を作ったり、家族で卵料理を食べたりということもある中、何と言ってもディズニーランドのイースターイベントも徐々に定着しているという事実もあるので、今後はハロウィーンのような定着化が期待されています。