【野毛印刷伝統の研修】新人研修ポスターの歴史を紐解く

コラム

当社では、1990年から「新人研修でオリジナルポスターの制作」を取り入れました。新入社員が、顔写真入りでプロフィール、自己紹介的な内容を掲載。みんなどうやって先輩や上司にインパクトを与え、自分たちをアピールできるか真剣に考えて取り組みます。
今回は、そんな野毛印刷の伝統的な研修、新人ポスターの紹介をしていきたいと思います。

新人研修ポスターの目的

研修を通して、「印刷の工程を学び仕事に活かす」という趣旨で新人ポスター研修がスタートしました。

完成したポスターは各部署に挨拶まわりとともに配り歩き、自分たちで貼ります。しかし、年々ポスターを貼る場所がなくなり、先人たちのポスターは新たなポスターへと貼り替えられていきます。

また、新入社員が自宅・実家に持ち帰り、親・兄弟・おじいさん・おばあさん・友人などに見せて自慢するのが恒例となりました。自分の写真が印刷物になり、いろんな所に貼られると少し恥ずかしいという人も…。やがては、会社説明会にも掲示するようになり露出度も増していきました。

新人研修ポスター制作の流れ

<企画・デザイン>
ミーティングを重ね、方向性が決まり、大まかなデザインも決定。

<制作>
自分たちで文字を入力、DTP作業を行い、校正紙を出力。赤字を入れて修正~下版まで。

<刷版>
工場へ行き、自分たちが下版したデータが刷版に焼き付けられるところを見学。座学でしか教わっていなかった刷版を実際に見ることにより、原理・構造・しくみを学びました。

<印刷>
刷版を印刷機まで運び、印刷のオペレータへバトンタッチ。色調整、見当合わせを経て色の確認。少し注文をつけていざ本番。枚数が少ないのであっという間に印刷終了。

<製本>
刷了紙を断裁機まで運び、いざ断裁。教わりながら自分たちで断裁。

<梱包>
仕上がったポスターを自分たちでクラフト包装。ようやくポスターの完成です。

 


入社以来、ずっと研修ルームで座学など話を聞く一方でストレスも溜まったことでしょう。ひと通り座学が終了すると、この新人研修ポスター制作の時間です。自分たちで考え、意見を出し合い、情報をかたちにする。

最初はフリーで考え、自分たちが納得し合うまで意見をぶつけ合い、考えをまとめていきます。人数が多い時ほど、なかなか考えがまとまらないこともありました。面白いことに、最初はみんな遠慮してなかなか自分の意見を言わないのですが、ミーティングを重ねていくうちに自分の意見を言うようになります。そこでリーダーシップを発揮する人、同調する人、反対する人が出てきます。みんなの特性や性格をある程度把握することができました。

ちなみに新人ポスター研修が始まった当初は、今のようにデジタルではなく、下記のような方法と手順でポスターを印刷していました。

写植
「写真植字」の略。活字を用いず、文字板からレンズを使って一字ずつ感光紙またはフィルムに印字して、印刷版を作ること。

版下
「はんした」と読み、印刷する時の製版を行うための元になる原稿のこと。

製版
版下(はんした)などを撮影してフィルムを作り、それを修正して、下版に備えることを言う。

刷版(PS版)
平版印刷に広く用いられる版材。薄いアルミ板に感光液が塗布してあり、製版時に原板の焼き付けができるもの。途中から、Macintoshが導入され、写植・版下はDTPに置き換わり、PS版はCTPに替わりました。

自分の好きなものやその時代の流行を取り入れるなど、個性あふれるデザインで自分をアピールする新人ポスター。今年の新人ポスターについては、近日中にヒラメキ工房にて公開予定です!


今年入社の新人が書いた記事です。ぜひこちらもあわせてお読みください。

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